メリノウールの特性を存分に生かした製品なので、1週間ほど着たままでも快適に過ごすことができます。
購入してから3ヶ月ほど、毎日のように着ていたので、今回はその魅力をレビューします。
見た目がカッコいい
これが結論で、購入を決めた一番の理由です。
ヘンリーネックのTシャツで、ウール製のものはないかなーと探していたんですが、そこでヒットしたのが山と道の製品でした。
他にもAmazonで試しに購入してみたものは、着心地はそこまで悪くないながらも、汗をまったく吸わない謎仕様のTシャツだったので登山には使えませんでした。
なんでヘンリーネックが欲しかったのか
普通の丸首Tシャツデザインに飽きてしまったのも理由の一つですが、「ただのTシャツとは違い、暑かったら首を開けられるし、タオルを首に巻くときに邪魔になりにくいから」です。
まぁこの理由も、「カッコいい」以外に無理やり理由付けをした感はあるのですが……。
どちらにしろ、何よりもルックスで決めた製品です。
ジブリやハリウッド映画なんかで、「働く男」が着ているイメージがあります。
破られちゃってますけどね。「そのシャツは誰が縫うんだい」っておかみさんが言ってますが、「え、これ縫えるの!?」と思った人はたくさんいると思います。余談。
このTシャツの特徴
登山用Tシャツの求められる要素としては、
・速乾性
・防臭性
・耐久性
大きく分けてこの3つに集約されると思います。
他にも防寒性などの要素もありますが、これは季節によって必要ないときもありますし、他のウェアで補完できます。
この3要素を満たした上で、デザイン性が気に入ったもの(これが個人的には一番大事!)を入手できればそれでいいのかなと思います。
速乾性
正直、化繊のTシャツにはかないません。
さすがに綿よりは乾くのが早いですが、山と道のメリノウールは汗を吸収するように吸水加工してあるので、そんなに早くは乾かないイメージ。
しかしメリノウールそのものの特性として、濡れてもキンキンに冷えるわけではなく、ちょっとだけ温もりを持った状態なので、汗冷えはそこまで辛くない印象です。
テント場では着ていればいつの間にか乾いていることが多いです。
逆に速乾性が高すぎると気化熱で寒くなってしまうので、メリットと言えばメリットです。
防臭性
これは登山時というよりも、日常で着ているとより一層実感します。1週間、日中も寝るときもずっと着て過ごしてみましたが、臭いとは感じませんでした。第三者に聞いてみても、特に不快なニオイはないとのことでした。さすがメリノウール。
しかしガッツリな登山ウェアとして着た場合には、筆者にとって防臭性はそこまでアテになりません。
この防臭性って、あくまで普通に汗をかくレベルの人に対しての話で、
それ以上に汗をかく人にはあまり意味ないのかなーなんて最近は思っています。
普通に丸一日登山して帰ってくると、それはもう得も言われぬニオイです。
メリノウールはニオわない、というのは全員に当てはまることではない、というのを知っていただきたい。
耐久性
まだ一年経ってないので未知数ではありますが、ずっと着ているせいか表面がちょっとだけ毛羽立ってきました。毛玉や穴が開くレベルではありませんが。
以前から日常で着ていた無印良品のウールインナーは、毎日洗濯する上にネットに入れたり洗剤に気を使ったりしていなかったので1年ほどで穴やほつれが出てきていたのですが、山と道のメリノウールTシャツは、「ウール製品でやっちゃダメなこと」をすべて気をつけてはいるので、大丈夫なんじゃないかとタカをくくっています。
枝にひっかけたりしたらショックなので、そういったことにも気を配っています。
色のラインナップ
今は6色展開です。
濃い系の色からパステルカラーまで揃っているのがいいですね。筆者はこの中で、Espresso(濃い茶色)を持っています。
理由は言わずもがな、薄い色や緑系だと、汗かいたのが丸わかりなのと、黒系だと持っているパンツが全部黒なので全身真っ黒になってしまうのを避けるためです。
まとめ
値段は9,900円(税込)と高めですが、高品質のメリノウールシャツはだいたいこんなもんでしょう。前述した筆者がAmazonで購入したシャツは4,000円くらいでしたが、これは安物買いの銭失いでした。
万が一、破れてもひと穴500円(税別)で修理の受付はしてもらえるようなので(上の親方くらい破けたら無理そうだけど)、長く愛用できそうです。
問題は、在庫があるかどうか。この記事を書いている最中に売り切れになってしまいました。欲しい方は、鎌倉のお店にいけばもしかしたらあるかもしれません。