「手袋なんてどれも一緒でしょ?」 そう思っていた時期が私にもありました。
防風・防水性さえあれば、どんなグローブでも大体使える、と。雪山やらない、岩場登らない、といった条件であればそうかもしれません。
筆者自身、登山を始めてしばらくはずっとゴム軍手で登っていました(今も里山登山では使っています)。
ですが一度「ちゃんとしたグローブ」を使ってみて、やはり値段が高いだけあるな、と思いました。
そこまでグローブを比較したことはないのですが、今回手に入れたこの「THE NORTH FACE ウインドストッパー イーチップグローブ」(名前ながっ)をレビューします。
長い名前の意味
まずは公式からの説明文です。
GORE-TEX PRODUCTSの、優れた防風性をもつGORE-TEX INFINIUM™ WINDSTOPPER®をライナーに使用した、ライフスタイル向けのグローブです。過剰な保温性を持たせることなく、甲への風はしっかり防ぐことで、活用シーンの幅が向上。パーム部分には、U/R POWEREDの伝導性テクノロジーを用いることで、すべての指でタッチスクリーンの操作が可能。手首には肌触りとフィット感に優れるスパンフリースを採用しています。
横文字感がすごいですね。どこぞの代表挨拶みたいです。
一つずつ説明していくと、
GORE-TEX INFINIUM™ WINDSTOPPER®
ゴアテックスといえば透湿防水。ですが、このインフィニウムというシリーズは違います。快適性を重視した素材で軽くてやわらかい、その分防水性はそこそこ、といった印象を持ってもらえれば大丈夫です。
この画像と説明が分かりやすい。
出典:GORE-TEX |
従来の GORE-TEX プロダクトテクノロジーを搭載したジャケット、シューズ、グローブといった製品には、製品の内側か表面に黒いダイアモンドロゴが付いています。激しい暴風雨の中の黒い雲を思い描いてください。
ギアが GORE-TEX INFINIUM™ プロダクトシリーズのものであれば、製品の表面に「INFINIUM™」が示されているか、白いダイアモンドロゴが付いています。晴れた日に空を通り過ぎていく、ふわふわした白い雲のようです。
黒ゴアが防水性、白ゴアが非防水、と覚えておけば大丈夫です。
U/R POWERED
スマホ対応グローブに使用される技術です。これがあるので付けたままスマホが使える、ということ。
このグローブの特徴は、この2点です。
利用シーン
GORE-TEX社が「非防水」と言っているだけあって、雨や雪には弱いです。その反面、それ以外のシーンでは蒸れずに暖かい気がします。
ハシゴや鎖場、岩場でも使用しましたがグリップは特に問題なし。汗抜け・速乾性は軍手の非ではなく快適です。
グローブを使う人の中で、利用目的の一つとして挙げられるのは「ストック利用時のマメ防止」ではないでしょうか。そういう意味ではこのグローブはベストです。
スマホ利用の点で優れているのは、「どの指でも反応すること」です。掌すべてがスマホに反応します。タッチパネルで溢れている日常を過ごしているので、普段と同じ感覚でスマホが使えるのは単純にいいです。
ネックは値段
防水でない割に、¥8,690(税込、2020年4月時点)といいお値段します。購入にはかなり勇気がいります。
実は筆者はこのグローブは普通に防水手袋として購入したんです…。GORE-TEXと名前が付いてたら防水だと思うじゃないですか。違うんですか、そうですか。
カッコいいから使いますが。
まとめ
このグローブは登山特化、というよりは日常6割・山4割くらいです。サイクリングなんかに使ってもいいと思います。
色はニュートープが渋くてオススメですが黒もカッコいい。最近ノースフェイスのギアが増えてきたので、このままだと全身ノースおじさんになりそうです。
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