都内近郊に住んでいて、初めて登った山が「高尾山」という人は多いはず。かく言う筆者も子供の頃に初めて登った山は高尾山でした。それだけアクセスが容易で、お手軽に登ることができる山です。
コースによりますが登山が初めての人は「思ったよりキツイ」という感想をたびたび聞きます。確かにお手軽なのですが、ナメてかかると痛い目を見ます(どの山でも同じですが)。
今回はそんな高尾山の魅力をお伝えします。
高尾山ってどんな山?
高尾山は、年間登山者数が世界一の山です。世界のどんな山よりも登山者数が多く、その数なんと年間300万人近く。世界全体での登山者数が760万人なので、その半数近くが高尾山に登っている計算です。あくまで単純計算なのでこの数字が正しいとは一概には言えないのですが、それでも圧倒的数字です。
高尾の名前の由来は、「高い尾根がある地域」とそのまま。標高599mで低山の部類に入るのですが登山コースが多く、すべて舗装整備された道や、かたや沢を渡っていくような本格的な登山道もあり、何度も楽しませてくれます。
一番混む時期
「西のディ〇ニーランド」と異名をとる(ホントか?)高尾山。
年間300万人だと1日に均すと8,000人ほど動員していることになります。これは武道館のワンマンライブと同じくらい。毎日この規模のイベントが開催されていると思うと圧巻です。
とは言え、混雑期には偏りがあります。
一番混むのは、紅葉の時期。月で言うと11月付近です。次にGW、お正月と続きます。
紅葉が見たい気持ちはわかりますが、ゆっくり登りたい方はこの時期を外したほうが良さそうです。
登山ルート
一番メジャーなルートは1号路
このルートはほとんど観光用の道でベビーカーで登る人も見られます。基本的にすべて舗装されていて、さらにケーブルカーやリフト(往復950円)を利用できるので、体力に自信のない人でも安心です。
筆者も登山を始める前は普通にスニーカーで登っていました。が、当然ながら坂が多いので雨の日などは滑ります。ヒールや底がツルツルの靴で登るのはやめましょう。
この道は「表参道」とも言われていて、その名のとおり中腹にある「薬王院」への参道となっています。なので登山道というよりもお参りのための坂道という感じです。
1号路が観光用ルートだとしたら、個人的に登山っぽさがあるのは6号路だと思っています。
滝があったり沢を渡ったり、距離は短いですがなかなか歩きごたえのあるルートです。1号路はトイレや売店が点在しますが、このルートにはありません。
路面は他の山の登山道とそう変わりませんので、ちゃんとした登山靴、もしくはグリップのしっかりできる運動靴がないとけっこう危険です。
山頂付近の階段も傾斜度キツめ。水分補給をしっかりしましょう。沢の水は人の量と標高から考えて飲まないほうがよさげ。お腹壊しても誰も責任はとってくれません。どの山域でも検査などされていない場合は生水は注意なんですけどね。なので、水分はきっちり持参しましょう。
一番変化に富んでいて楽しいのは6号路だと思っていますが、この稲荷山ルートはハードさに定評があります。
ハードとは言っても距離や標高差は6号路とさほど変わりません。休憩スペースもばっちりあるのですが、基本的にはずっと樹林帯登りです。その点がハードと言われる所以。
1号路を登る場合にはほとんど必要ありませんが、初めてちゃんと登山する、という方向けに装備を紹介します。
上でも触れていますが、どのルート通るにしても山は山です。坂道が多いので、歩きやすい靴をオススメします。
普通のスニーカーでも問題ありませんが、靴底がツルツルのものだと余計疲れるのでちゃんとグリップできるものが吉。あとで後悔します。
あまり気にする必要もないと思いますが、汗冷えが気になる方は綿は避けたほうが無難。気温は100m登ると平地より0.6℃下がるので、3.6℃低い程度です。が、風が強いと体感温度はさらに下がるのでウインドブレーカー的なものは持っていたほうが良さそうです。
雨具も平地で使っているものがあればそれで十分です。
坂道だけでなく階段も結構あるので、膝に負担をかけたくない方はトレッキングポールがあると安心です。さきっちょにゴムが付いているものにしましょう。これが無かったり外れていたりすると、木道を傷つけてしまいます。
トレッキングポールのダークホース Karrimor カリマー「カーボントレッキングポール」
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もっと安いホームセンターで売っているものでも問題ありません。
山頂には売店もありますが、かなりの人が地面にレジャーシートを敷いてお弁当を食べています。山頂に来てまでフードコート難民のようにベンチを探して場所取りするのは面倒なので、持っておいたほうがいいです。ちなみに地面はコンクリか土です。
登山入門にピッタリの高尾山ですが、意外とルートがバリエーションに富んでいるのがお分かりいただけたかと思います。すべてのルートを踏破するのも楽しいかもしれません。
ゴミだけはお持ち帰りしましょう。
登山っぽさを味わえるのは6号路
1号路が観光用ルートだとしたら、個人的に登山っぽさがあるのは6号路だと思っています。
滝があったり沢を渡ったり、距離は短いですがなかなか歩きごたえのあるルートです。1号路はトイレや売店が点在しますが、このルートにはありません。
路面は他の山の登山道とそう変わりませんので、ちゃんとした登山靴、もしくはグリップのしっかりできる運動靴がないとけっこう危険です。
山頂付近の階段も傾斜度キツめ。水分補給をしっかりしましょう。沢の水は人の量と標高から考えて飲まないほうがよさげ。お腹壊しても誰も責任はとってくれません。どの山域でも検査などされていない場合は生水は注意なんですけどね。なので、水分はきっちり持参しましょう。
稲荷山ルートもオススメ
一番変化に富んでいて楽しいのは6号路だと思っていますが、この稲荷山ルートはハードさに定評があります。
ハードとは言っても距離や標高差は6号路とさほど変わりません。休憩スペースもばっちりあるのですが、基本的にはずっと樹林帯登りです。その点がハードと言われる所以。
あったほうがいい装備
1号路を登る場合にはほとんど必要ありませんが、初めてちゃんと登山する、という方向けに装備を紹介します。
登山靴
上でも触れていますが、どのルート通るにしても山は山です。坂道が多いので、歩きやすい靴をオススメします。
普通のスニーカーでも問題ありませんが、靴底がツルツルのものだと余計疲れるのでちゃんとグリップできるものが吉。あとで後悔します。
服装
あまり気にする必要もないと思いますが、汗冷えが気になる方は綿は避けたほうが無難。気温は100m登ると平地より0.6℃下がるので、3.6℃低い程度です。が、風が強いと体感温度はさらに下がるのでウインドブレーカー的なものは持っていたほうが良さそうです。
雨具も平地で使っているものがあればそれで十分です。
トレッキングポール
坂道だけでなく階段も結構あるので、膝に負担をかけたくない方はトレッキングポールがあると安心です。さきっちょにゴムが付いているものにしましょう。これが無かったり外れていたりすると、木道を傷つけてしまいます。
トレッキングポールのダークホース Karrimor カリマー「カーボントレッキングポール」
↑
もっと安いホームセンターで売っているものでも問題ありません。
レジャーシート
山頂には売店もありますが、かなりの人が地面にレジャーシートを敷いてお弁当を食べています。山頂に来てまでフードコート難民のようにベンチを探して場所取りするのは面倒なので、持っておいたほうがいいです。ちなみに地面はコンクリか土です。
まとめ
登山入門にピッタリの高尾山ですが、意外とルートがバリエーションに富んでいるのがお分かりいただけたかと思います。すべてのルートを踏破するのも楽しいかもしれません。
ゴミだけはお持ち帰りしましょう。