初心者にとっては難易度が高いと思われる北アルプス。
その中でも燕岳(2763m)は危険個所もなく、入門コースとして人気の山です。
北アルプス三大急登と呼ばれる「合戦尾根」は、技術は必要ありませんが体力だけは必要です。
今回はそんな燕岳の魅力をご紹介します。
アクセス
バスかマイカーで中房温泉へ
今回私が選んだルートは中房温泉~燕岳のピストンルート。
登山口はこちらになりますが、マイカーの場合、安曇野市営第1~第3駐車場に停めることになります。駐車料金は無料。
私は金曜の夜(土曜日の午前0時過ぎ)に駐車場に到着しましたが、さすが人気の山、すでに満車でした。
さらにその手前にある有明温泉の駐車場もいっぱい。
ということで係の方に案内していただき、10kmほどふもとにある有明山神社に駐車することに。
ここも午前2時の段階で車が続々と入ってきます。ここも駐車料金は無料です。
ここから登山口まではバスが出ています。片道1,200円で所要時間40分ほどです。
バス時刻表
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有明山神社での始発は5:26ですが、登山者の多い時期には臨時便がでるようです。
実際、この日も3時半くらいに一本出ていました。
始発出る前で駐車場はこの盛況ぶりです。
中房温泉から登山スタート
細かいルート詳細などはYAMAPをご覧ください。
憧れの燕岳 星の降るテント泊 | YAMAP / ヤマップ
出典:YAMAP |
今回はピストンルートなので分岐も少なく迷うことはありません。しかし、道迷いや遭難リスクはどんなときでもありますので万全の装備を持って登山に臨みましょう。
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バスに揺られて中房温泉に到着です。
登山口はさすがの混雑ぶり。
登山口が1462mなので、単純計算でここから山頂までは1301mの登りです。
かなりの急登です。水分補給など十分に気を付けて登りましょう。
4つのベンチを越えて合戦小屋へ
まず目指すは合戦小屋。そこまでの道中には、目安となる4つのベンチがあり、それぞれ第1ベンチ、第2ベンチと名付けられています。
それまでは基本的には樹林帯の中で、展望はあまり望めません。しかし、樹林帯ならではのマイナスイオンを身体いっぱいに浴びながら進むことができます。
夏場は日差しを避けながら涼しい風が吹き抜けていくので気持ちよく歩けます。
途中、低く鳴り始める機械音が聞こえたら、それは合戦小屋に荷物を送るリフトの音です。
合戦小屋では荷物の昇降にリフトを使用しています。運が良ければこの上を荷物が通り過ぎるのを見られるかも。
合戦小屋では名物のスイカを
ヒイヒイ言いながら登り進めていくと、道が開け合戦小屋が見えてきます。
ここでのお楽しみはなんといっても名物のスイカ。
疲れた身体には塩をたっぷり振ったスイカが沁み込んできます。
また、合戦小屋ではテント泊をすることもできます。
天候の悪化やこの上にある燕山荘の状況などを鑑みて、テント泊予定で日程に余裕のある方はここで一泊してしまってもいいかもしれません。
次に目指すは燕山荘
スイカで塩分と水分を補給したら、次に目指すのは燕山荘。
森林限界を超えても危険個所は特にありません。上の写真は唯一の鎖場ですが、両手両足を使うこともなくすんなり抜けられると思います。
ただ体力はかなり消耗していると思いますので、行動食と水分の補給はしっかりと行ってください。
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燕山荘に到着
燕山荘に到着したら、テント泊の方は受付で料金の支払いをします。
1人1,000円で、札を受け取ってテントに取り付けます。ちなみに公式的には30張ですが、詰めて張ればもう少し張れると思います。
いずれにせよ人気のテント場なので、早めに到着することをオススメします。
燕山荘に宿泊する方は基本的には事前に予約を。料金などはホームページを参照ください。
水は1L200円で販売されています。
ちなみに私は到着が遅くテントは張れたもののトイレの真横で香ばしい匂いとともに一晩を過ごしました。
慣れれば何とかなります!
星空もオススメ
日帰り予定でもなければ、ぜひ宿泊して夕日や星空を見ることをオススメします。
この日は夕日は曇っていてダメでしたが、星空は素晴らしいものでした。
朝焼けを見て帰る
一晩ゆっくり過ごしたら、朝焼けを見て帰るのもオススメ。
モルゲンロートにゆっくり染まっていく槍ヶ岳など、めったに味わえない景色が味わえます。
帰りはバスの時間に注意しよう
マイカーで中房温泉に駐車している方は問題ないのですが、バスで来ている方は帰りのバスの時間に注意しましょう。
タイミングが悪いと2時間くらい登山口で待つことになります。
中房温泉は日帰り入浴もできるので、もし待つことになったらそこでお風呂に入ってさっぱりしてもいいかもしれません。
まとめ
今回は1泊2日のピストンルートでのご紹介でしたが、ここからさらに常念岳へ縦走したり、いろいろなバリエーションルートがあります。
燕山荘は山小屋満足度ランキングでいつも上位にいる山荘で、次回はテント泊ではなく小屋泊してみたいと思います。