9月の3連休を利用して、木曽駒ヶ岳に行ってきました。
登山というよりも観光スポットとしても名高い「千畳敷カール」。旅雑誌などでは、紅葉の時期になると必ずと言っていいほど取り上げられる絶景ポイントです。その理由は、標高が2612mと高いにも関わらずロープウェイで簡単に行けるお手軽さ、そして一歩も登山せずに絶景が眺められるところからきているのだと思います。
今回はそんな木曽駒ヶ岳の魅力と、あらかじめ知っておいてほしい「ちょっとしんどいポイント」をお伝えします。
アクセス
登山者も観光をする人も、メインのスタート地点は同じです。
そこが「菅の台バスセンター」。
千畳敷カールへはロープウェイを利用するのですが、ロープウェイの駅まではマイカーで行くことはできません。この菅の台バスセンターに駐車してバスに乗り換え、ロープウェイの駅に向かうことになります。
出典:駒ヶ岳ロープウェイ |
※駒ヶ根I.Cから菅の台バスセンターまでの間にコンビニは1軒もありません。もし朝食など準備が必要な場合は、そこまでのサービスエリアか駒ヶ根市街のほうで用意しましょう。
休日の駐車場は大混雑
昨今の登山ブームにより休日の駐車場は大変混雑します。私は連休中日に駐車場へ車を停めたのですが、深夜1時過ぎ時点ですでに6-7割の駐車率。3時くらいにはもう満車に近い状態でした。もし菅の台バスセンターが満車になってしまった場合でも、ちょっと上に登った黒川平駐車場に駐車することになります。そこでもバスには乗れますのでご安心ください。誘導員の方が適宜誘導してくれます。
バスのチケットも並ぶの超早い
ほとんどの方がロープウェイ+バスの往復チケットを購入します。料金は2,490円+1,640円=4,130円。10月から増税に伴い4,200円になります。詳しくはHPで。
バス始発は5時15分でしたが、これも時期や混雑によって変わります。この日は臨時増発便も出ていました。わからなかったら誘導員の方に聞きましょう。
ロープウェイもギチギチ
バスに揺られ30分くらいで駒ヶ岳ロープウェイのしらび平駅へ。ここからロープウェイへの乗り換えはスムーズです。通常30分間隔での運転ですが、混雑時は9分間隔で次から次から運行されています。…が、ギチギチに詰められますので東京の満員電車を思い出します。運よく窓側になればどんどん高度を上げていく様子を見られるでしょう。
千畳敷駅へ
あっと言う間に2612mに到着。建物から一歩出れば、もう絶景が待っています。登山をする方はちょっと身体を慣らしてから行きましょう。高山病になる可能性があります。
周遊ルート
今回は木曽駒ヶ岳のみの周遊ルートです。
コースタイムなど詳細はYAMAPをご覧ください。
直行直帰!木曽駒ヶ岳 | YAMAP / ヤマップ
このコースタイムで登り2時間、下り2時間の計4時間です。
寒い…かもしれない
スタートが2612mで、樹林帯はありません。そのため、天候がモロに気温に直結します。この日は雲一つない晴天で直射日光が強く、体感で30℃近くあり汗だくになりました。しかし日陰に入ると岩肌は冷たく震えるほど。風もなかったのが幸いでしたが、これが曇ったり雨が降ったり、風が強かったりすると一気に真冬の寒さになります。防寒着はきっちり持っていきましょう。登山届も忘れずに。
登山道は整備されているけどガレています
千畳敷カール部分の遊歩道は歩きやすい砂利道が続きますが、そこから登っていく道は岩のガレ道が増えていきます。普段登山をしない観光客の方々が入り乱れるので、岩を落としたり落とされたりしないよう注意しましょう。基本的には登り優先ですが、それでずっと待っていると後ろが大渋滞してしまうこともあるのでタイミングを見てすれ違えるようならすれ違っちゃいましょう。なお、待つときは山側で待つことが大切です。落ちてしまうので。
山頂の景色は格別です
御嶽山が近くに見え、北、中央、南アルプス、八ヶ岳や富士山も見えます。
帰りのロープウェイの時間を計算に入れよう
最終は17時…なんですが、混雑日はアナウンスがある通り「2時間待ち」がザラにあります。昼を過ぎるとどんどん込み始めるようなので早出早着を心掛けると、スムーズに帰れると思います。また午後になるとガスも出やすくなるので、やはりこの山は午前中の周遊がオススメです。
まとめ
これから紅葉の季節、さらなる混雑が予想されますが、天気とも相談で平日に行くのもいいかもしれません。早朝登山切符というものも予約販売されていますので、検討してみてください(期間限定なので直接リンクはいたしません)。