また水筒の話です。
普段主使用のボトルは「ナルゲン トライタン1L」なんですが、このボトルの問題が「太い」ということ。
何本増えれば気が済むのか? 所有欲をくすぐり続ける「ナルゲンボトル」
私はハイドレーションを使っていないのでザックのサイドポケットに入れることになるのですが、ボトルが太いと出し入れが結構大変です。
軽くて細い、なおかつ1L級のボトルはないかなーと探していたところ、このボトルに行きつきました。
それがLAKEN(ラーケン)「クラシックボトル 1L」です。
LAKENとは
スペイン南部のムルシアで1912年に生まれたアルミボトルメーカー、Productos Deportivos社が作り出すのがLAKEN。同社を代表する丸筒水筒は、いくつもの工程を経て成型される引き出し一体型で、非常に強度が高いのが特徴です。アウトドアに最適なボトルですが、芸術の国スペインのこだわりのカラーリング、デザインボトルも大きな特徴です。
アルミボトルは必要に迫られて開発された
日照時間の長いことで知られる南スペインのムルシアという街に最新の設備を持った大きな工場があります。これがラーケンの本社であり、世界最大級のアルミ水筒メーカーの工場です。ラーケンの創設者グレゴリオ・M・マルチネスは、1900年代初めフランスに渡りアルミ加工会社で働いていましたが、大事な水を運ぶのにはこのアルミが最適と考え、1912年にスペインの地に水筒工場を開きました。アフリカ大陸に近いこの地域は降水量が東京の1/5程度、夏は気温が40℃になることもある非常に乾燥したところです。13〜14世紀から栄えるこの街は、日ざしを遮るために建物と建物の間隔が狭くなっているのが特徴です。
水を大切に運ぶこと。それはそんな地域に暮らす人々にとっては命にかかわる大事なこと。そういった背景がLakenを世界最大級のアルミボトルメーカーへの育てたのかもしれません。
日本ではイワタニプリムスが販売代理店をしています。
スペック
基準重量:約163g
サイズ:φ8.0×25.7cm
クラシックボトルの場合、広口なので氷を入れたり洗ったりするのがラクです。
また驚くべきはその軽さ。1Lサイズで163gしかありません。
ナルゲンのトライタンが1Lサイズで約180gなので、それより軽いです。
このスペックで1,500円(税抜)
超安いです。アルミボトルでこの値段で、この品質のものはなかなか無いと思います。
カラバリもいろいろあるので、コレクションしてもいいかもしれません。
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保温・保冷機能はありません
「クラシック」には保温や保冷機能はありません。
シングルウォール(保温水筒のように二重構造ではない)なので、中に入れた水の熱がダイレクトに伝わります。
そのため、熱湯を入れるのは厳禁。
耐熱温度が公式サイトに記載がなかったので、イワタニプリムスさんに直接問い合わせしました。
回答がこちら。
トライタンとアルミニウムは熱湯を入れる事はできません。
トライタンは70度を超えるお湯は入れられませんし、アルミは火傷の恐れがございます。
また、冷蔵庫には入れられますが冷凍させると本体が破損いたします。
従いまして「どちらも冷蔵は可能ですが、お湯を入れる際は注意が必要ですので常温程度」とお考えください。
この「トライタン」はこちら。
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アルミボトルは結露する
当たり前っちゃ当たり前なんですが、シングルウォールなので結露します。
これがイヤな人はボトルカバーで防止するなど、対策が必要です。私はサイドポケットに入れているだけなので、あまり気にしません。
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保温・保冷機能が欲しい場合
「クラシック サーモ」という製品があり、こちらは保温・保冷機能を備えています。
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保温・保冷効果はこんな感じ。
保温効力 (開始時95℃±1℃) | 350ml | 75℃(1時間) 46℃(6時間) 23℃(24時間) |
500ml | 81℃(1時間) 57℃(6時間) 26℃(24時間) | |
750ml | 84℃(1時間) 60℃(6時間) 30℃(24時間) | |
保冷効力 (開始時4℃±1℃) | 350ml | 5℃(1時間) 15℃(12時間) |
500ml | 5℃(1時間) 15℃(12時間) | |
750ml | 5℃(1時間) 15℃(12時間) |
※保温/保冷効力とは、室温20℃±2℃において2時間以上開栓して放置した製品に、肩口まで沸騰水/水を満たし、湯/水の温度が95℃±1℃/4℃±1℃になったときにキャップをし、一定時間放置した場合のその湯/水の温度。
出典:イワタニプリムスそのかわりちょっと重いです。
また、1Lサイズはありません。0.75Lが最大。これで378gです。
アルミなので割れない
他のアルミボトルにも言えることですが、堅牢性はプラスチック製ボトルに比べて強いです。
その代り、ヘコみます。そのヘコみも愛着がわいていいんですけどね。
キャップの締め付けも問題なし。ちゃんと締めていれば漏れることはないでしょう。
まとめ
手軽に購入できるアルミボトルとしては、随一のコスパを誇ります。
ボコボコになるまで使い倒そうと思います。