テントチェリーはこいつで捨てた プロモンテ「VL-25」

2019年7月5日

テント

t f B! P L
VL25 設営


富士山で初めて山小屋に泊まり、その後何度か山小屋に泊まったあと、やっぱり出てきた欲が「テントで一人でゆっくり寝たい…」でした。

そこから、テント探しの長い旅が(主にネット上で)始まりました。




テント探しに四苦八苦


当時(2016年)、と言っても今なお人気なのはモンベルステラリッジテント。どこのテント場行っても見かける人気者です。

ステラリッジテント
出典:モンベル

初心者にとってのテント選びって、周りにベテランがいない限りネットや本頼みになるので、どうしても情報が偏りがち。
その人や本が推してるテントは、当然いいモノなんですが、さすがに全部実物を見て回るわけではないので、重視したのはクチコミでした。

検討した結果求めるスペックは、
  • ソロが多いけど、2人用のもの。狭すぎるのは嫌。
  • ダブルウォール。寒いの苦手だし、結露は避けたい。
  • 自立式。1人で設営、しかも初心者なことを考えると、これ以外の選択肢なし
  • 調理はしたいので、前室がちゃんとあるもの。これはダブルウォールなら大体ある。
  • グランドシートやペグも全部含めて、総重量で2kg以下。これ以上は背負える自信がない。かといって1.5kg切ろうとすると値段が跳ね上がる。
  • 出来れば出入り口が長辺にあるもの。短辺だと出入りきつそう。ソロじゃないときは特に
  • これで、全部で50,000円以下。なおかつ、ヨドバシで売ってるとなお可。

なんでヨドバシ?と言うと、当時カメラにハマっていた私は、ローンでカメラを買い、ポイントの消化をカメラ用品でするか、他のものでするか、で悩んでいたのでした。
ヨドバシは当時からモンベル製品を始めとしたアウトドア製品の取り扱いを始めていたので、どうせならお得に買おうと考えていました。

耐水圧とか一切考えてないあたり、初心者丸出しです笑
で、候補に残ったのがプロモンテのVL-25とアライテントのトレックライズ。


トレックライズ
出典:アライテント


ここで問題、というか気になったのは、そもそもプロモンテ、というメーカーのことを何も知らない、ということ。
今でもそんなに目立つメーカーでもないので、聞かない人はずっと聞かないんじゃないでしょうか。



プロモンテとは?


2005年にHCS社が立ち上げたブランド。といっても歴史が浅いわけではなく、源流は同社が50年培ってきたノウハウを「ダンロップ」ブランドから引き継ぎ、役割を分担した形立ち上げられました。

ダンロップのテントは1972年に世界で初めて吊り下げ式のテントを作り、日本だけでなく世界のトップクライマーたちの遠征を支えてきました。

その中で、日本の気候、環境を考慮し軽量化を推し進めたのがプロモンテです。

VL-25のスペック


いろいろ天秤にかけた結果、価格と重量のバランスからVL-25を購入することにしました。

■原産国
日本
■素材
インナーテント/20Dポリエステルリップ(通気撥水加工)
インナーテント底部/30Dポリエステルタフタ(ポリエステル防水加工)
フライシート/20Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/DAC7001S 、張り網/テクノーラ(アラミド)
■サイズ
205×120×100cm
■重量
1.45kg(インナーテント・フライシート・ポール)
■収納サイズ
本体25cm×径15cm
ポール37cm×径5.4cm
■価格
47,626円(税込)

簡単すぎるテント設営


購入してから、まず屋内で試し張り。考えてみればテント張るのは子供の時親父とキャンプ行って以来だなーとか思いを馳せつつ、インナーテントを広げ、ポールをカチャンカチャンと繋げていきます。

そういえばこのポール内にショックコードが入ってて、簡単に繋げられる仕組みも、ダンロップが最初だとか。スリーブ式ではないので、インナーテントにポールを通す必要もありません。

四隅だけスリーブ式なので、ここにポールを差していきます。

 
VL-26 スリーブ
出典:プロモンテ 画像はVL-26のもの


一応注意点はあって、ポールには「裏表」があリます。

これを逆にしてしまうと、センターの吊り下げが逆になってしまうのでやり直しになってしまいます。

VL-26
出典:プロモンテ 画像はVL-26のもの

でも注意するのはそこだけ。

あとはほとんど流れ作業でインナーテントを吊り下げていく。これもスクリューフック式で簡単。

VL-26
出典:プロモンテ 画像はVL-26のもの

フライシートを被せて完成。

内部でポールとシートを結ぶことで耐風性を向上させたりもできるんですが、結局使ったことはありません。

ガイラインも特に迷うことなく、作りは本当に素直です。

そんなに湿度の高い季節に使ってませんが、防水透湿性も全くなく、結露に悩むこともありませんでした。

ちょっとだけ不満も


しいて不満を挙げるなら、まず「収納時が意外とデカい」ところです。

VL-25 一式
装備一式。右から、インナーテント、フライシート、ポール、ペグ、グランドシート

この大きさと素材でこれ以上どうしろと、というレベルですが、やはりこれは若干気になりました。

それでも、他メーカーに比べたら充分コンパクトなんですが。

やっぱりテント泊なら小さいに越したことはないので…。

あとこれは優秀さの反面、「普通」なところ。
多分他の人から一切「おっ!あのテントは…」とか思われません。

360度、どこから見ても普通です。機能を全部平均以上にして、ルックスは普通に仕上げた、そんな印象です。

だからこそのロングセラーで、愛好者がたくさんいるんだと思います。

ただ、2017年のモデルチェンジでフライシートが激シブなカラシ色からスカイブルーに変わりました。これは愛好者の方々にはどうなんですかね?

私は前のほうが好みなんですが。






今はVL-26としてのラインナップ


軽量化されたり、フライシートがベルクロで止められるようになっていたり、通気性が上がった反面出入り口が半分になっていたり、色々改良されているようです。

さらに!限定版として、VL-26Aも発売開始されました。

まさかの両面入口!

どっちのパネルも出入り口として使える、ユーザビリティが向上した作りとなりました。
当然、両面に前室があるので、装備を両面に置くことができます。

色も玄人好みなライトブラウン、インナーシートもアイボリーというこだわりよう。





どうしようこれめっちゃ欲しい…。


日本製テントの雄として、今後も堅実なアップデートを重ねていくことは間違いないシリーズなので、損をしないテントを探している方に是非オススメです!



OINARY GEARのオンラインショップができました。

OINARY GEARのオンラインショップができました。
ここで紹介しているオリジナル商品を販売しています。

SEARCH

筆者

自分の写真
山道具やガジェットの紹介などしています。Amazonアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。

QooQ