正直このアミアミを侮ってました ミレーの本命ドライインナー 「ドライナミック」
しかし、以前は日本製であるファイントラックの「スキンメッシュ」を使用していました。
結論から先に言うと、スキンメッシュは滝のように汗をかく私には合わず、汗処理能力が間に合わなくなってしまったためドライナミックに乗り換えたのでした。
スキンメッシュとは
神戸に本社を置くファイントラック社の代表的な製品です。
日本でドライインナーという概念を広めたのも、このスキンメッシュの功績なんじゃないかと思っています。
そもそも登山には速乾性の高い素材の服を着る、というのは常識になっていますが、「肌をドライに保つ」という発想をしたのがこのスキンメッシュです。
ミレー ドライナミックとの違い
結果が同じでも素材が違う
スキンメッシュはポリエステル、ドライナミックはポリプロピレンでできています。
肌をドライに保つ発想は、両者とも同じです。
肌から汗を吸い上げて、上のレイヤーの服に水分を移し、肌に戻さない。
スキンメッシュの場合は、ポリエステルという「繊維」なのでちょっとだけ吸湿性があります。
その吸湿性を、独自の撥水加工と疎水加工技術を使い、肌戻りを防いでいます。
ドライナミックの場合は、ポリプロピレンでほぼ吸湿性はありません。プラスチックの「繊維」までいかないくらいの太めの束くらいです。
汗は肌からこの束を毛細管現象で伝って服に移っていきます。そして、分厚くて通気性がいいので、力技で戻って来ない、という感じです。
技術者に聞いたわけではなくあくまで個人的な体感イメージですが、
■スキンメッシュは細かい技術で汗戻りを防ぐ
■ドライナミックは力技で汗戻りを防ぐ
こんな感じだと思います。
スキンメッシュは、濡れる
スキンメッシュは繊維の集合体、すなわちちゃんとした「服」なので、濡れたら濡れます。
当然、乾くのは普通の服より圧倒的に早いです。炎天下で10分ほど干しておけば乾いていることもあります。
ただ、山頂で干すわけにはいかないし着替えるのも手間なので、私はスキンメッシュはやめてしまいました。
今は、汗をそこまでかかない友人に譲っていますが、その友人はとても喜んで使っています。
やはりこれを着ることで、山頂で風に吹かれたときの体感温度は凄まじく違うそうです。
お手入れが重要
さて、そんなスキンメッシュですが、普通の洗濯だとパフォーマンスが著しく下がります。
これは、他の登山ウェアにも言えることですが、特殊な機能を持つウェアは正しくメンテナンスしないとその効果を十分に発揮出来なくなります。
スキンメッシュの場合は、まず皮脂をきちんと洗い流すこと。
何度も登場しますが私はNANOXを使っています。
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中性洗剤で、蛍光剤・柔軟剤が入っていないもので皮脂を良く落とすものと言ったらコレです。
普通の洗濯洗剤なんかでも良いみたいです。
または、推奨の「オールウォッシュ」という洗剤もあるみたいです。
心配な人はこれを使いましょう。
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最後にしっかり感想させたら、「加温」すること。
レインウェアなんかもそうですが、熱を加えることで撥水性が復活します。
傘とかにも使える裏技です。
スキンメッシュの場合は、110〜120℃くらいで優しくアイロンをかけるのがコツです。
出典:ファイントラック |
それでも寿命はやってくる
およそ30〜40回ほどの洗濯で、撥水性はなくなるとの実験をした方もいるそうです。
まぁそのくらい試せばもう元はとれていると思いますが…
スキンメッシュTシャツで、4,536円です。
スキンメッシュTシャツで、4,536円です。
まとめ
ドライナミックとスキンメッシュを簡単に比較しましたが、ドライナミックの大きな弱点として、「着心地があまり良くない」という点があります。その点、スキンメッシュの着心地は満点です。
機能性、耐久性をとってドライナミックにするか、着心地をとってドライナミックにするか、ご自身のライフスタイルと体質に相談して決めましょう。どちらを選んだとしても、いずれにせよ後悔はしないと思います。
また、種類も豊富なので、場合によってはブランドに固執せず、この部分はスキンメッシュ、この部分はドライナミック、と使い分けるのもいいのかもしれません。
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