各アウトドアメーカーからも定番から新製品まで毎年絶えることなくリリースされています。
パタゴニアも例外ではなく、「パタゴニアのフリース」と言えばもうアウトドア界でもフリースの代名詞とも言えるくらい、定番化しています。
シリーズもいろいろ出ていて、カジュアルライクなものからテクニカルなものまでさまざま。
今回はそんな中から名作とも言える「R2ジャケット」をご紹介します。
R2ジャケットの特徴
メンズ・R2ジャケット
テクニカルな構造と素材を使用したR2ジャケットが熱を閉じ込めながら通気性を発揮し、幅広いコンディションで体を温かく快適に保ちます。非常に軽量で吸湿発散性と伸縮性を備えコンパクトに収納できるソフトなハイロフトのポーラテック・サーマル・プロ・ポリエステル(リサイクル・ポリエステル63%)素材を使用し、上腕の下側と両脇に施したグリッド構造のR1ポーラテック・パワー・グリッドのパネルは抜群のフィット感で動きやすく、快適ゾーンを拡大します。前腕にはR2素材を使用。裏地付きの襟とぴったりと閉じる縁取り付きのジッパーガレージによりあごや首へのあたりが快適です。すべてのジッパーは超音波とステッチによる縫い目を採用してかさばりを抑え、ラグランの縫い目は動きやすさと快適さを向上します。ジッパー式チェストポケットが1つとジッパー式ハンドウォーマーポケットが2つ付き(いずれもスリムジップを使用)、ハンドウォーマーポケットの裏地は内側のメッシュポケットとしても使えます。
仕上がり寸法(平置き/cm)(cm)
XS S M L XL XXL
身幅 48 51 55 60 64 67
着丈 64 67 69 72 74 77
裄丈 85 88 90 93 95 98
※実製品の寸法と若干異なる場合があります。
ポーラテックという素材
出典:NEWERA |
このフリースに使われている「ポーラテック」という素材は、パタゴニア独自の素材ではありません。ポーラテック社が開発した素材です。”独自に開発したものではない”とは言いましたが、実はパタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードが同社を訪ね、フリースに最適な素材を共同で開発するに至ったのでした。
この素材は吸汗速乾性に優れ、軽く、伸縮性があり、通気性が良いというフリースの求める条件をすべて満たした素材として世に送り出されました。
以後、さまざまなメーカーのフリース、その他アウトドア製品にポーラテック社の素材が使用されています。
R2ジャケットの性能
正直に言うと、トップ画像のR2ジャケットは3年前登山を始めたばかりの頃にフリースが必要となったときにすぐ買いました。その時はまだ、性能とか何も考えておらず、ルックスだけで購入を決めました。
が、着て登山をしてみてから「これはいいものだ…」とパタゴニアへの評価が一変(別に悪かったわけじゃないんですが、価格以上のものがあるかどうか? がわからなかった)。
それまでフリースと言えばユニクロしか着たことがなかった私は、この着心地に衝撃を受けました。
アクティブに動くことを考えたフリースは、こんなに快適で動きやすいんだ、と。
汗抜けの良さ
運動をしない普通の人のフリースの購入動機は、「防寒」にあると思います。
確かにユニクロで爆発的に流行したのも「防寒」がメインでしたし、今や老若男女、冬はフリースを防寒着として着ています。
登山においても防寒用としてフリースを着ますが、日常と違うのは「行動時も着ている」ことです。
汗をかく状況においても、フリースを着ている状況があります。そんな時に重要なのが、「どれだけ汗を吸収して発散するか」です。つまり「吸汗速乾性」ですね。
R2ジャケットは、その点よく考えられて作られています。
各所に設けられたベンチレーションと伸縮性
胸と、左右のハンドウォーマーポケットは中がメッシュになっているのでそのままベンチレーションの役割を果たします。
また袖から脇にかけては起毛のある生地ではなくてジャージ調の生地(ポーラテック・パワードライ)になっていて、通気性の確保とさらなる速乾性と、伸縮性を持たせています。
さらにそのジャージ調の裏地はブロックパターンになっていて、汗を吸ってもすぐ乾くようになっています。
R2ジャケットのサイズ感
私が持っているのは2016年頃に購入したものなのですが、今のモデルとは若干サイズ感が異なるようです。
2018年以前のモデルは、サイズ表記よりもややタイトめな印象です。
私も172cm、72kgでMを着用していますが、ピッタリでそこまでの余裕はなし。
今のモデルは、若干ルーズめでちょっと余裕があるのだそう。
出典:Patagonia |
お手入れ方法
あまり神経質になる必要はなさそうですが、アウトドアウェア全般に言えることとして蛍光剤や柔軟剤は避けたほうがよさそう。
中性洗剤で洗っておけば大丈夫です。
こすれる部分は多少毛玉ができます。そもそもそんなに量はできませんが、毛玉取りで一気に取ったりすると生地が傷むので、ハサミなどで優しく取りましょう。
まとめ
アウトドア用のフリースとしての注意点は、やはり通気性が良いため、防寒するなら上にウインドシェル系を羽織らないと意味がないことです。
それだけ汗抜けが良いってことですね。
最後にちょっと自慢になっちゃいますが、この色のR2ジャケットはなかなか見つからず、海外から個人輸入しました。おかげで山行でも街でもカブッたことはありません(笑)
まだ3年ほどですが、擦り切れるまで着てやろうと思っています。