このイボイボはダテじゃない! サーマレスト「Zライトソル」

2019年7月11日

ギア

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テント初心者が犯すミスとして、「テント、シュラフは揃ったらもうバッチリ!」と、マットのことをすっかり忘れることがあります。

むしろ、この寝る際は、このマットが一番大事。
筆者は一度だけ、マットを忘れてテント泊をしたことがあるのですが、それはそれは地獄でした。




マットの重要性


テントには、いろいろなマットが敷かれます。

グランドシート


グランドシートとは、インナーテントの下に敷く、地面に接地するシートです。
このシートは、地面とインナーテントの接触を防ぎ、テントを保護する役割があります。
また、地面からの冷気をシャットアウトし、湿気も防ぐためテント内の結露を軽減する効果もあります。

純正のグランドシートも販売されていますが、防水加工の上、透湿性は持たせてあったりと機能上がれば上がるほど、高価になる傾向にあります。

そのため、人によってはホームセンターで売っているブルーシート(ブルーだと目立つので別ので色も人気)や、家を建てる際に使用する建材の一種である「タイベックシート」を、テントサイズに切り貼りして使用しているのを見かけます。

これを敷くコツとしては、インナーテントの底面サイズよりも、ピッタリ、もしくは若干小さめのものを選ぶこと。
ちょっと大きめなどを選んでしまうと、雨天時にそのちょっと余った部分に雨がたまり、テント内に浸水する原因となってしまうためです。

インナーシート


これはインナーテント内に敷くシートです。家で言うなら、ラグやカーペットに該当します。

敷かない人も結構います。筆者は、荷物に余裕があったり寒い時期は「オールウェザーブランケット」をインナーシートとして使用しています。




別途ご紹介しますが、このオールウェザーブランケットは、4層構造のアルミでできていて、その名の通り全天候対応型で、エマージェンシーブランケットとしても機能します。つまり、包まると非常に温かい。

テント内をより温めたい場合は、銀面を上にして敷くといいそうです(諸説あります)。
人の熱がアルミで反射され、温度があがるとのこと。でもちょっと室内がギンギラギンになりすぎてしまいます。

寝袋用マット


ここで登場するのが、寝袋の下に敷くマット。スリーピングマットとも言います。
上記2つは、正直なくても耐えられます。快適性の問題なので、「あったほうがいいしテントの保護にもなる」ものなので、なくても死にはしません。

スリーピングマットは、季節や気候によりますが、無いと寒くて眠れず、最悪死を招く危険性もあります。

寝袋のスペックも大事ですが、実は軽視しがちなこのマットのスペックの方が、一番重要です。

スリーピングマットの実力


スリーピングマットには、素材やタイプによっていくつか種類があります。

どれを選んでも基本的には問題ありません。

一番大事なのは、いかに「地面からの冷気をシャットアウトするか」なので、逆に言えばそれさえ満たしていればあとはデザインや重さなど、好みの問題でしかありません。

クローズドセル系


発泡素材のウレタンマットです。

外付けするとかなりデカい



メリット:膨らませたりする手間は一切なく、壊れにくい
デメリット :収納スペースを結構取る

耐久性、耐熱性は一番あると思います。また、広げればすぐに使えるので、クタクタに疲れてテント設営、などのときに一番ラクです。

寝心地も、底付き感は無く、かと言ってフニャフニャではなく、高反発マットに近い感覚です。

サーマレストのクローズドセルで言えば、クルクル巻くタイプ(リッジレスト)と、パタパタ畳むタイプ(本記事紹介のZライトソル)があります。どちらにせよ外付けすると写真のとおりデカいです。

※外付けする際は、他の人に迷惑にならないか確認しましょう。また、横付けなどにしていると、岩などに当たって体勢を崩すことも考えられるので、十分注意して使用しましょう。

エアマット系


自分で息を吹き込んでふくらませるタイプ。





メリット:収納サイズが小さい。350缶くらいになるものも。
デメリット:そこまで断熱性が高いわけではない。耐久性・耐熱性についてはあまり高くない。

最近はエアマットの中に羽毛が封入されていて、断熱性を高めたモデルも販売されていますが、これ、しまうのもちょっと面倒くさいです。
(夏の浮き輪を思い浮かべていただければ)

インフレーターマット


上記2つのいいとこ取りです。


メリット:収納サイズが小さい。ペットボトルくらいにはなる。
デメリット:穴が空くと結局ぺしゃんこ。

あまりマットを外付けしたくないなーというときにはこのインフレータータイプを使用しています。

デメリットはあるものの、インフレーターなので、ある程度勝手に膨らみます。
一度穴を開けてしまったのですが、手持ちの応急処置セットでなんとかなりました。




使っているのはこのプロモンテのエアマット。380gです。

まとめ


目的と使い方


ソロなのか、ファミリーなのか、などで目的が大きく変わります。

時間と体力が限られているソロの場合、いかに最小限の動きで寝床を作るかは重大な問題なので、上記の中だとクローズドセルに軍配が上がります。

ファミリーの場合はこちらを人数分購入するよりも、大き目の同様の製品を買うか、最近はキャンプ用に大きいエアマットもたくさん売っているので、そちらを選択肢に入れるのもアリだと思います。

目的に合わせて購入するのが一番ですが、どれも無いと、冬場は本当に寒くて眠れません。
冷気は背中からやってきます。

ちなみに、Zライトソルを使用する場合、寒かったら銀面が上、暑かったら銀面が下、とおぼえておけば大丈夫です(これも諸説あるみたいですが)。

すべての銀面がついている製品に言えることですが、このアルミは熱を跳ね返します。

なので、自分の熱をこもらせてあげれば、自然と内部も暖かくなる、という仕組みです。

また、このイボイボが断熱をさらに加速させる秘密だとか。

接地面を少なくすることにより熱伝導を抑え、冷気もカットしてくれます。

100均でも、構造を真似した座布団が販売されていますね。

というか、この100均の製品が以外に使い勝手がよくてサーマレストより出動率が高いかもしれない…

サイズ感


サーマレストに限らず、同様の製品は各メーカーからいろいろなものが出ていて、サイズも様々です。

サイズは完全に自分の好みで、寝るときに足がはみ出てても構わないかどうかで選びます。このZライトソルは183cm(レギュラーサイズ)もあるので、ちょっと長い。切ることを検討しています。

他のマットはある程度短く、120〜150cmくらいのものを使用しています。
膝下が出てしまいますが、この部分はザックをおいたりザックに足突っ込んだりして、足元の冷えは問題ありません。

最近テント泊自体に行けてないのですが、Zライトソルは毎日私のごろ寝ザブトンとして活躍しています笑


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